”潜水服は蝶の夢を見る”

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久しぶりになんとしても映画館で観たい映画。
”潜水服は蝶の夢を見る”

ELLE編集長として華やかな人生を送っていたジャン=ドミニクー・ボビー。
三人の子供の父親でもあるが、家庭をあまり省みない生活をしていた。
ある日突然、脳梗塞に。
その日を境に全く違う人生を送ることになる。
目を開けたらそこは病室。
意識ははっきりしているのに体が全く動かない。
動くのは左目だけ。

映像は彼が見えている目線。
そこに彼が頭の中で考えている言葉のナレーション。
こちらまで息苦しく、孤独な、不思議な世界に惹きこまれていく。

意識は元のままなのに、身体的自由を全て奪われた状態を
ロックト・インシンドローム(閉じ込め症候群)というらしい。
まさに深い海に潜水服を着て潜ったような状態だけど
頭の中に浮かび上がる想像力と記憶は
彼を果てしなく広い、夢のような世界に連れて行ってくれる。
蝶のように自由に羽ばたくことができる。

そしてここからが凄いのだ。
言語療法士による言葉の伝達の仕方の指導。
言語療法士がアルファベットを一文字づつよみあげる。
唯一動く左目の瞬きで、アルファベットを伝達。
それを20万回繰り返して、自分の言いたいことを文字にして自伝を綴った。
気が遠くなる作業の繰り返したけど
最後まで書き上げることができて、幸せだっただろう。
しかし出版された数日後になくなる。

ジャンは病気になって、家族や友達に心の中で後悔や感謝をしている。

誰にでも起こりうる病気。
今の自分を振り返り、反省しつつ
毎日を送らなくてはと強く思う。

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ジャンは1996年42歳で倒れる。
当時、ナオミキャンベル、クラウディアシーファー、
ヘレナクリステンセンなどのスーパーモデルが大人気で
私もELLEやVOGUEを買っていた。
本棚にあった当時のELLEの裏表紙を開いてみると
そこにはCOORDINATING EDITORとして
Jean-Dominique Baubyの名が記されていた。
彼が生きていた証。
なんだか胸が熱くなった。


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  1. 2008-02-16(Sat) 18:00:03|
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